理事長所信 | 一般社団法人茨城南青年会議所 JC

理事長所信

MESSAGE

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Growth Mindset

-個の成長こそ組織の進化-

2023年度一般社団法人 茨城南青年会議所
第48代理事長

佐伯 克彦

はじめに

JCI茨城南はいまだ続くコロナ禍においても、先輩諸氏から受け継いできた会員拡大の重要性の推進によって茨城県内随一の会員数を維持し続けています。そして、より強固な組織へ成長し地域に根付く運動を創出し続けていくために、青年会議所としての組織力を向上させていく必要があると私は強く感じております。

2022年度には、JCI茨城南から公益社団法人日本青年会議所 関東地区 茨城ブロック協議会 第51代会長を輩出する機会を得ることで県内各地会員会議所の様々な活動、組織としての姿をたくさん拝見することができました。アカデミー会員が能動的に活動し組織の新陳代謝が高まることで組織の活性化に成功しているLOM、組織全体にガバナンスが効いていてJAYCEEとしての気概と責任を会員一人ひとりが理解しているLOM。県内各地には私たちが学ぶべき姿が多数存在しております。今以上に私たちの活動を地域に根付く運動へと昇華させるために、楽しさの先にあるJCI茨城南の会員としての気概と責任を理解し、組織力の向上を図ることが必要であり、明るい豊かな地域づくりにつながっていくと信じております。

理念共感を学び進化した会員拡大

地域のリーダーを創出していく組織である青年会議所としての責務を果たすために、JCI茨城南では会員拡大の重要性を継承し続け、プライドを持ち会員拡大に努めてきました。しかし年間30名を目標とする会員拡大は容易なものではありません。
なぜ、JCI茨城南において会員拡大はこれほどまで重要視されているのか。それは青年経済人として地域の経済発展の支えとなるべく、地域のリーダーを創出し続けなければならないという責任を理解し、多くの同志と切磋琢磨し、JC活動に邁進することが地域への運動創出につながると信じているからであります。先輩諸氏から受け継いできた気概を胸に秘め、足で稼ぐ、泥臭い拡大を続けてきたからこそ、全国的に会員数が減少している中においても成果を上げることができていますし、会員拡大を推し進める責任を理解しているからこそ達成できてきたのだと思います。新たな同志に入会していただくということは、そのすべての方々に成長の機会を与えるという責任が組織に生まれます。その責任を果たすことが組織の成長、地域への運動につながっていく。この責任を先輩諸氏から受け継いできたとわたしは信じておりますし、しっかりと引き継いでいかなければならないと思っております。そして、入会をしてから3年未満の会員が増えている今、会員一人ひとりが主体的に会員拡大を意識できるように、従来の会員拡大を継承しつつ、公益社団法人日本青年会議所が提唱している「理念共感」を全員が学び、JCを語れるようになることで、より質の高い会員拡大を推し進めてまいります。

役職に応じた研修が生み出す組織力強化

近年JCI茨城南では、理事会員を選出する際において困難を極めている現状がある中で、その原因は青年会議所における役職の担いを伝えることができていないという問題があると私は感じております。事業構築において委員長、副委員長がどのような活動をしているのか、委員会運営だけでは伝えきることができていないため、理事を目指す会員が減少していると思います。組織をより活性化させるためには、数年在籍している、経験を積んだ会員により主体性を持ち、私たちが行う運動に携わっていただくことが必要不可欠であります。さらなる気概と責任を芽生えさせるために青年会議所における理事の役割を知る機会を定期的に設え、次世代の理事会員を創出してまいります。そして、JCI茨城南の未来を担うアカデミー会員を対象にした組織を構築し、事業の計画から実施までのプロセスを体感することできる環境を作り、達成感を感じさせることで青年会議所の組織運営を知るとともに事業への参加意欲を向上させてまいります。コロナ禍を経て、事業への参加率が低い水準を保ってしまっている今、私たちが最も大事にしなければならない「機会の提供」をすべての会員に与えるために組織としての在り方を見直し、日々議論を重ね構築している事業の目的を達成できる組織へと進化させてまいります。

創立50周年を見据えた中期ビジョンの策定

JCI茨城南は2025年に創立50周年という大きな節目を迎えます。先輩諸氏が築き上げてきた歴史と誇りを次世代に継承するために、希薄になりつつあるシニアクラブの方々との交流を増やし、私たちが知らない48年の歴史を辿ることで、今でしか知ることができないJCI茨城南の歴史を資料として残し、途絶えさせることなく次世代に継承する準備をしてまいります。そして、50周年を迎えたその先に目指す組織の姿を明確に持ち、目的意識を持った価値のある周年にし、新たなステージに踏み出すための中期ビジョンを策定いたします。現在、JCI茨城南では過去3年までに入会していただけた会員が過半数を占めている中、コロナ禍もあり私たちの主たる活動を以前のように行うこともできなかったため、JCでの経験を多く得ることができないまま組織の中枢を担う会員となっていき、2年後の創立50周年を迎えることとなっていきます。2023年度の委員会運営においても50周年に対する意識づけを常に行い、青年会議所活動に対する当事者意識を芽生えさせ、次世代の理事を育ててまいります。そして、過去には40周年にむけて150人LOMという壮大な目標を掲げ拡大運動に邁進され、目標を達成できたという歴史があります。しかし、年々会員数は減少傾向にある中で必要なことは会員一人ひとりに青年会議所における成長の機会を体感していただくとともに、成長の機会を与える側でもあるということを伝えることが必要であると思います。地域のリーダーを創出し続ける組織として100名の会員数をもって創立50周年を迎え、節目を迎えたその先により強固な組織となり地域に根付く運動を起こしてまいります。

交流から創るJAYCEEとしての気概と責任

私たちが日々、青年会議所運動に邁進することができているのは会員一人ひとりの家族、会社の方々のご理解、ご支援があるからこそであります。しかし青年会議所活動を続けていくことで、時にはご支援いただいている方々に負担をかけてしまうこともあるでしょう。

では、ご支援いただいている方々に対する恩返しはどのようにすればいいのか。それは青年会議所活動に真摯に向き合い、本気で取り組むことが最大の恩返しにつながると私は信じております。JCI茨城南に在籍している会員一人ひとりが、自身で青年会議所という組織を選択し、入会をしています。様々な経緯で青年会議所の扉の前に立つことになっていようとも最後に入会することを選び、扉を開けたのは紛れもなくあなたであります。だからこそ、ご支援いただいている方々に対する恩返しは青年会議所運動に本気で取り組むこと以外ないのではないかと私は思っております。私たちが住み暮らす地域のことを真剣に考え、悩み、日々議論を重ねることで地域に根付く運動を創出していく。その過程を経験することで、一人の人間として一回りも二回りも成長ができるということを私は自身の経験から確信をもっておりますし、その成長した姿を見せることが最大の恩返しであります。
ご支援いただいている方々に青年会議所の重要性、意義を伝えるということも私たちが果たさなければならない責任でもあります。私たちの活動を知っていただく機会をつくり、JAYCEEとして活動できている環境の尊さを再認識させることで、さらなる活発なJCI茨城南を創造してまいります。

青年会議所は40歳で卒業というリミットが存在しております。終わりがある組織だからこそ、「今」真剣に向き合うことが重要であります。そして、青年会議所に真剣に取り組んでいるからこそ様々な場面において、ともに活動する同志を指導しなければならないこともあるでしょう。人は誰しも他者に対して苦言を呈することは避けてしまいたいのかもしれません。しかし、私は相手を思いやり、愛を持って指導ができる環境であることが健全であり、人を成長させることができる組織であると思っております。すべての会員が真に切磋琢磨している組織になり、より人を成長させる組織へと進化させてまいります。

不足している活動エリアでの運動促進

JCI茨城南はつくばみらい市、利根町、取手市、守谷市の三市一町を活動エリアとし、日々事業を構築しております。しかし、昨今続いているコロナ禍の影響もあり、わたしたちが思い描いた事業ができていなかったと感じております。時代はafterコロナ時代へと移り変わり、まだまだ全数把握の見直しなど不明確な要素もありますが、私たちが正しい知識でしっかりとリスクマネジメントを行えば青年会議所活動への障害はもう何もないと考えております。そして、青年会議所にしかできない、地域の未来を創造するために解決するべき課題を見出し、運動を起こすことが私たちの責務であります。

各自治体には、それぞれの地域での課題と対策をまとめた総合計画があります。少子高齢化による人口減少、地域コミュニティの担い手不足など地域の抱えている様々な課題を理解することではじめて、私たちの目的である「地域に根付く運動」を創出することができるのではないのかと私は感じています。各自治体と密に連携をとり、手を取り合い、明るい活力溢れる地域づくりに邁進してまいります。

おわりに

現在JCI茨城南に所属しているすべての会員が数ある団体の中からなぜ青年会議所を選択して入会していただいたのか。青年会議所活動において様々な修練がある中で、時には間違っていることを指摘し、正してあげなければいけない場面もあります。
青年会議所での関係性において金銭的な利害関係、絶対的な上下関係はありません。その中でお互いが切磋琢磨し、成長していくにはすべての行動、言葉一つ一つに相手を思いやり、愛を持って接しなければなりませんし、間違いを指摘し、受け取る側が愛を感じることができなければただの圧力になってしまいます。所属しているすべてのメンバーが他者のことを思いやり、切磋琢磨することでより進化したJCI茨城南を創造してまいります。

そして、JC活動に参加する物差しを好き、嫌いではなく自分が持っている理由を信念に行動すれば自然と取り組む姿勢も変わってくることをわたしは実体験から確信を持っております。JC活動から広がる人生の大きな変化の第一歩を体感していただくために委員会活動、現役・先輩との交流、事業への参加、様々な機会を提供することで所属しているすべての会員に「JC活動に取り組む明確な理由」を創出してまいります。